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「新型コロナウイルス」は紫外線に弱いという説について検証してみました

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新型コロナウイルスの感染拡大はジョン・ホプキンス大学の統計によりますと、全世界で感染者は280万人を超え、死者数は20万人を突破する見通しです。

特に、感染が深刻なアメリカでは感染者数が87万人、死亡者数は5万人となっており、経済的な打撃に加え、収束の見通しのない不安感が全米を覆っています。

そんな中、トランプ大統領は4月25日の新型コロナウイルス対策の定例会見にて、新型コロナウイルスが紫外線や高い湿度の状態では急速に不活性化するという国土安全保障省の幹部の発表を行い、その内容に注目が集まっています。

会見での国土安全保障省の科学技術顧問を務めるウィリアム・ブライアン氏の発表では、米メリーランド州にある国立生物兵器分析対策センター(NBACC)にて実施された実験によると、ステンレス製品などの無孔質の表面上にあるウイルス量の半減期は、気温21~24度、湿度80%の暗所で6時間だったが、太陽光が当たると半減期は2分にまで縮まり、また、ウイルスが空気中に漂う状態になった場合の半減期は、温度21~24度、湿度20%の暗所で1時間だったが、太陽光が当たると1分半にまで減少しとのことです。

ではなぜ、紫外線や高湿度がウイルスに効果があるのでしょうか?

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ウイルスの構造

それを知るにはまず、ウイルスの構造について知らなければなりません。

ウイルスはそもそも、生物ではなく生物と物質の中間の存在だと考えられています。

これは、生物の定義の一つに自己増殖できるかどうかということがあります。

人間の細胞や細菌などの細胞は外部から栄養を摂取し、代謝を行い、細胞分裂することにより、細胞の数を増やしていきます。

一方、ウイルスは細菌よりもはるかに小さく、細菌を違い、代謝を行う器官や外部との物質のやり取りをする細胞膜を持って居らす、自身の設計図となるDNAやRNAが含まれる核酸をタンパク質の膜で包んだだけのシンプルな構造。

そのため、増殖するには他の生物の細胞に寄生するようにようになります。

具体的には、他の細胞に取り付き、自らの持っている核酸を注入します。

このウイルスの核酸を自身の核酸と勘違いをした細胞はウイルスの核酸をもとにウイルスの複製を製造し続け、その結果、細胞の中には増殖したウイルスであふれ、やがて、ウイルスの持つ酵素により、細胞膜を破って外部へ新たな宿主となる細胞を求めて拡散していきます。

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現在までの治療薬

現在、新型コロナウイルスに効果があるとされる抗インフルエンザ薬であるアビガンはこの増殖プロセスにおいて核酸の増殖を阻害、ウイルスの増殖を抑制します。

一方、タミフルやリレンザといった抗ウイルス薬の多くはウイルスが細胞膜を破るときに使う酵素の働きを阻害し、細胞の外に放出されるのを抑制します。

ちなみに、抗生物質は病原細菌の細胞膜に作用し、死滅させるものであるので、細胞膜を持たないウイルスに対しては効果がありません。

風邪の際に抗生物質が処方されるのは、風邪の原因がウイルスではなく、病原性細菌の可能性があることや、二次的な細菌感染を予防するためとされています。

しかし、日本では軽い風邪でもやたらと抗生物質を処方する点は抗生物質の利かない新たな耐性菌を生み出すリスクがあるとして海外から問題視されています。

このようにウイルスにとって重要な核酸ですが、紫外線の照射により傷つきやすく、ダメージを受けた核酸では増殖することができなくなるとされています。

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紫外線に弱い?

紫外線が発生するUVライトを利用したハンドドライヤーや衛生器具の紫外線消毒装置はこの仕組みを利用しています。

また、WHOは浄水整備のない発展途上国での飲み水の消毒方法として、透明なペットボトルにいれた川や池の水を日光に当てて、日光に含まれる紫外線による消毒方法を推奨しています。

一方、高湿度状態では、ウイルスが寿命を早く迎えて不活性化しやすいとされています。

また、空気中を漂うウイルスに水分が付着して重くなり、地面に落ちてしまい人がウイルスを吸い込みずらくなり、人間に感染が成立しずらくなります。

しかし、乾燥した状態であるとウイルスが長時間空気中を漂い、人間に吸い込まれる確率が高くなります。

さらに、乾燥した状態ですと、人間の喉の粘膜の活動が弱まり、吸い込んだウイルスを体外に排出することが難しくなります。

冬の乾燥した状態で風邪やインフルエンザが流行しやすいのはこのような原因のためです。

これらの理由から今回の発表に関しては、一定の説得力はあります

しかし、日光に含まれる紫外線では新型コロナウイルスを不活性化するのに不十分であるとの意見や、高湿度下での失活しなかったという研究報告のあり、手放しに喜ぶことはできません。

さらに、今回の発表では詳細な実験データが公表されなかったことに対し、疑問の声が上がってます。

その後のトランプ大統領の感染者に紫外線を浴びせたり、消毒薬を注射して治療する方法を提案する発言をしており、同席していた感染症対策の担当者に即座に否定される一幕もありました。

新型コロナウイルスは中国が開発したという旨の発言や規制解除などの経済活動の早期再開を求める方針などホワイトハウスはこれからも世界最大の感染国としての難しい舵取りを迫られていくものでしょう。

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まとめ

今回の発表は新型コロナウイルスが従来のインフルエンザのように夏には収束するの可能性を感じさせるものですが、熱帯の国での感染拡大の報告などから考えると、希望的観測の域を脱しないものに感じます。

今後も、油断せずに感染拡大防止と免疫力の維持、そして、発信される情報を鵜呑みにせずに取捨選択するリテラシーの能力を磨くことが今回のコロナ禍で重要だと感じます。

ご訪問ありがとうございました。

 

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